転職成功者インタビュー | リージョナルHERO
暮らしたい場所へのリージョナル転職を成功させたHERO
富山へのリージョナル転職を見事実現された候補者の北野邦彦さん(仮名)にインタビューしました。
10年間住み慣れた関東での生活を卒業し、縁もゆかりもなかった富山という新天地でスタートを切った北野さん。富山に定住先を求めた第一の理由は、天災の少なさ。夫婦で穏やかに暮らしたいとの願いから、Iターンを決断した。現在はグループ会社の物流部門を担う企業に勤務し、休日には夫婦で温泉めぐりを楽しんでいるという北野さんに、富山での仕事と生活について伺った。(※本記事の内容は、2019年3月取材時点の情報に基づき構成しています)
- プロフィール株式会社ゴールドウインロジテム 北野邦彦さん(仮名) 33歳/大学卒
- 転職活動【転職回数】3回【転職期間】エントリーから内定まで50日間
職業 | コンサルティング営業 | 職業 | 物流管理 |
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業界 | 物流コンサルティング | 業界 | アパレルメーカー |
仕事内容 | 物流システムの新規導入先開拓と導入先への活動指導。導入後のデータ分析と作業改善提案。 | 仕事内容 | 在庫管理、出荷業務、海外工場管理・出荷手配、協力会社との折衝業務、新システム導入 |
私が勤務しているゴールドウインロジテムは、ゴールドウインが取り扱うアパレル商品・アウトドア商品などの物流を担う専門会社です。その中で、私が所属する部署は在庫管理や出荷業務の指示、自社便と協力会社への配送手配、協力会社との折衝業務などを担当。現在は、より効率的な物流を実現するために、協力会社も含めた新たなシステム導入を図っているところです。私も協力会社に赴き、システムが問題なく稼動しているかどうか確認し、不具合があればその原因を明らかにして対応するなど、円滑に導入が進むよう取り組んでいます。
大学時代、留学先のアメリカで友人に連れられてあるスーパーマーケットに行ったんです。そこには日本の製品がずらりと並んでいました。馴染み深い光景に久々に触れることができ、心が和みましたね。しかも、そこで手に取った日本の雑誌が、日本にいるのとほぼ変わらないタイミングで、アメリカの店頭に並んでいたんです。「物流ってスゴイ!」と感動しました。その時の気持ちを誰かに届けたいと思ったのが、物流業界に興味を持ったきっかけです。卒業していくつかの会社を経験しましたが、分野はずっと物流関係。企業から物流部門をまるごと請け負う「3PL」という業務形態で、倉庫内作業の効率化・人員計画など、さまざまな物流管理のノウハウを学びました。また工場から各倉庫に向けて、経費や所要時間などの複数の要素から最適な輸送モードを選択して適正在庫を供給する業務も経験しました。
社会人10年目を迎えたとき、あらためて「これから自分たちはどんな生き方をしたいのか」を夫婦で話し合いました。当時は神奈川に住んでいたのですが、お互いに「都会での生活は自分たちに合わない」と感じていたんです。「じゃあ、自分たちの定住先としてどこがふさわしいんだろう…」と考えた結果、安心して暮らせる地域としてたどり着いたのが、天災の少ない富山。富山へIターン転職しようと決断するまで、それほど時間はかかりませんでした。
まず、富山に拠点を置くエンリージョンに登録しました。他にも富山への移住をサポートする機関や就職サイトも活用し、情報収集のためのルートを作りました。エンリージョンのコンサルタントとは、最初電話で話したのですが、口調がとても丁寧で対応が細やか。この人なら任せられると感じたことを覚えています。業界を物流に絞っていたことで、転職先がスムーズに見つかるかどうか不安もなかったわけではないのですが、エンリージョンの担当者は私の希望や職務経験をしっかり理解した上で、非常にマッチした会社を紹介してくれました。
会社から「今回の採用を通じて、外部の新しい視点を取り入れたい」という旨の話を聞きました。10年の間に経験したさまざまなノウハウや技術をここでなら生かせそうだと思い、転職を決めました。
外の世界で物流を経験した私に期待されているのは、新たな風を吹き込むことだと思うんです。そのためには、会社から与えられることを言われた通りに遂行するだけでは、自分にとっても会社にとっても意味はありません。自分から積極的に情報を取りにいき、会社の課題や改善点を的確に把握してみんなに共有する。まずはそうしたレベルに到達することを目標に、日々の業務に取り組んでいます。
共働きの妻の通勤を考えて、現在は妻の職場寄りに自宅があります。通勤は車で40分ほど。神奈川に住んでいたころは、そもそも車を持っていなかったので、車通勤の快適さを日々実感していますね。今は仕事でもプライベートでも、車が手放せません。
困っていることは特にありませんが、初体験はたくさんありますよ。たとえば一面の雪景色とか。でも地元の人に言わせると、今年は降ったうちに入らないそう。いつかドカ雪も経験するんでしょうね。
仕事面では、これまでの経験を活かし、さらに自分を高められる仕事に就けたことですね。会社に貢献できそうだ、と手ごたえを感じています。プライベートでは夫婦で温泉めぐりを楽しんでいます。実は2人とも温泉が大好きなんです。神奈川に住んでいるころは、交通機関や宿の手配をしたりと、温泉行きはちょっとしたイベントでした。ところが富山にはいたるところに温泉があるので、車でふらっと訪れてものんびり湯に浸かれる。決して特別なことではなく、温泉が身近で気軽な楽しみになりました。2人でいつも「こんな生活、贅沢だよね」と話しています。
周囲の人たちから見ると、10年近く住み慣れた関東圏を離れて、縁もゆかりもない富山に移住して新しい仕事に就く、という私たちの行動は驚きだったようです。でも、私たちにとっては、「これからどう生きていきたいか」を突き詰めた結果。迷うことなく決断できました。転職する、しないに関わらず、「自分の人生をどう生きたいのか」と問い続けることは大切なことだと思います。そこで出した答えが、大きな局面を迎えたときに正しい方向に導いてくれるはずですから。
株式会社エンリージョン 腰本 延由
移住を決められるまで、何度も富山を訪れ、富山に住むイメージを膨らませていた北野さん。面談でお話をお聞きするうちに、北野さんの富山移住に対しての強い想い、そしてお人柄の良さにも魅了され、ぜひ富山にIターンしていただきたいと思いました。物流業界でしっかりとキャリアを積み上げてこられた北野さん。ゴールドウインロジテム社は、ゴールドウインが取り扱う商品の物流を担う専門会社ということで、今までのご経験を存分に活かしていただけると思いご紹介させていただきました。実際に富山での選考の際には、Iターンの北野さんに富山をもっと良く知って頂くために県内をご案内。一緒に食事をしたり、住環境や学校、日々の生活のことなど、仕事以外の部分についても色々とお話させていただき、富山での生活をイメージしていただけたと思っています。