企業TOPインタビュー

地域とともに、技術とともに。富山からITの明日をつくるインテック。

株式会社インテック
執行役員 北陸産業事業本部長 高橋 勝

更新日:2025年8月06日

富山県生まれ。
1996年 株式会社インテック入社。
2025年 執行役員 北陸産業事業本部長就任。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。

富山発、60年の挑戦と最新技術で拓く未来。

インテックは1964年に富山で創業し、「いつでも、どこでも、誰もが」自由にコンピュータの恩恵を受けられる「コンピュータ・ユーティリティ社会」の実現を目指して歩んできました。

創業から60年を超えた現在も、その理念は社内に脈々と受け継がれており、ICTの急速な進歩の中で新たな社会課題解決やパーパス経営にもつながる視座を持ち続けています。

当初から強みを持っていたシステムインテグレーションに加え、ネットワーク分野でも大きな実績を誇ります。

通信自由化が実施された1985年には特別第二種電気通信事業者として第1号認可を受け、ネットワークサービスの早期展開に成功。創業の地である富山から全国にビジネスを拡大し、中でもEDI(電子データ交換)事業では国内シェアNo.1の実績があります(富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2024年度版」)。

移り変わりの激しいテクノロジー環境の中で、インテックは単に製品やサービスを提供するだけでなく、多様な技術を最適に組み合わせて独自の価値を生み出す姿勢を大切にしています。

近年では、3Dホログラムと生成AIを融合した画期的な技術開発に取り組んでいます。立体的に浮かび上がるホログラムがAIによって自動応答するもので、高齢者や子どもにも使いやすい操作感を実現しました。

こうした技術はさまざまな利用シーンが考えられ、人手不足の解消をはじめとした社会課題の解決にも貢献することが期待されています。

インテックは創業以来磨き上げてきたシステムインテグレーション技術を基盤に、ビジネスモデルの変革と新たな創出を同時並行で進め、これからも社員一丸となって最先端技術を取り入れつつ、持続可能な社会の実現と企業の価値向上に貢献し続けていきます。

開発から営業、そして経営企画へ。異色のキャリアで広がった視野。

私は大学卒業後にインテックへ新卒入社しました。関東の大学に通っていたため東京本社で採用されましたが、「入社後は地元の富山で働きたい」と会社に希望を出し、エンジニアとして富山本社のシステム開発部門に配属されました。

最初の仕事は、お客さま先の工場に常駐して生産管理システムを作ることです。先輩社員とともに4名ほどのチームとなり、エンジニアとしてお客さまの信頼を勝ち取って、いかに多くの仕事をいただくかをミッションとして開発業務に従事していました。

常駐エンジニアの次は、ある新サービスの開発に携わりましたが、全国展開するために東京へ拠点を移すタイミングで社長秘書をすることになりました。

突然の話で自分自身のキャリアとして予想もしなかった業務でしたが、経営者の意思決定を間近で見ることができ、非常に学びが多い経験でした。

その後は東京へ異動し、ネットビジネスを広げる部門で営業を経験しました。2008年にTISと経営統合して設立されたITホールディングスへ出向するなど、開発部門から離れてさまざまな仕事を経験しました。

特に印象に残っているのは、グループ経営企画部メンバーとして経営統合の橋渡し役となったことです。それぞれ異なる文化を持つ中核2社を融合させ、組織としていかに成長させるかを日々議論しながら考える仕事は、とてもやりがいがありました。

このときの経験が、その後のインテック東京本社での企画部のキャリアや、現在の北陸産業事業本部における仕事の礎となったと感じています。

先進技術を富山へ還元!エンジニアが育つ好循環がここにある。

北陸産業事業本部のある富山本社では「創業の地・富山に貢献すること」を大きなミッションとして掲げています。

今の時代、企業も行政もシステムなしで運営は成り立ちません。地元に根ざすIT企業として、しっかりと地場産業を支えることが当社の重要な柱となっています。

ただ、自社をより成長させるためには北陸以外の地域にも目を向け、新たな技術を獲得する必要があります。北陸産業事業本部では、首都圏の大きな仕事や先進的な仕事にも積極的に挑戦し、エンジニアの成長を促しています。

リモートで首都圏の仕事に携わることで、先進的な技術を身に着けたエンジニアが富山で育ちます。それらのスキルや知見を地元の仕事に応用するなど、自社の成長と富山への還元を今後もうまく回していきたいと考えています。

インテックは創業から60年以上の歴史を持つ会社ですが、過去を重んじるだけではなく次々と新しいことに挑戦し、積極的に変化してステージを切り拓いてきました。

これからも進化し続けるインテックであるために、北陸産業事業本部から全国へ積極的に発信するとともに、地元へさらに高い価値を提供できる人材の育成にも努めます。

住みやすさ×成長できる仕事=インテックという選択肢。

当社が求める人材像は、積極的にチャレンジする人です。富山本社でも近年はどんどん新しい取り組みが始まっているため、幅広い分野に興味を持ち「ぜひやりたい」と手を挙げてくださる方を歓迎します。

最近ではエンジニアの在宅勤務が進んでおり、富山にいながらリモートで首都圏をはじめとして全国の案件に携わる機会も増えました。全国の仕事を通して、先進的なビジネスや技術に触れられるのは、エンジニアとして大きなメリットです。

富山市は住みやすくて食べ物も美味しく、自然が多い部分も含めて人気を集めている街です。さらに先進的な技術を扱える当社で働けば、いい生活といい仕事を両立できます。

また地元に貢献したい想いがある方にとっても、業務を通して地域との一体感を感じられる場面が多くある職場です。

私はいつも「好奇心を持って、失敗してもいいからどんどんチャレンジしてほしい」と社員に伝えています。技術力の向上を目指す人・好奇心を行動に移したいと思う人の背中を押す風土が当社にはありますから、自分に合いそうだと感じる方はぜひ来ていただきたいですね。

スペシャリストもマネジメントも、選べるキャリアで自分らしく。

インテックでは、個人の能力や希望に応じてキャリアコースをスペシャリストとマネジメントに分ける「複線型人事制度」をとっています。

エンジニア系・セールス系・コーポレート系でスペシャリストとしてキャリアを歩みたい方は、じっくり専門知識を深められます。将来的に組織管理に挑戦したい方はマネジメントに進み、どちらにおいても「インテック人材育成フレームワーク」に基づいて社員のキャリアパスに沿った育成を実施します。

特にスペシャリストはまだまだ足りない状況であり、また、定年退職を控えたベテラン社員から仕事を引き継ぐ30代前後の人材も不足しています。ベテラン社員が担う業務もどんどん若手に任せる職場ですので、入社後すぐに会社を引っ張る中心的な存在として活躍できる可能性もあります。

実際にここ数年でセールス職として中途入社した社員は、前職の営業経験を活かして幅広く活躍しています。ベテラン社員からお客さまを引き継ぐことはもちろん、新規開拓も精力的に進めています。

さらにはそれを見た既存のセールス職が「後から入ってきた人に負けるわけにはいかない」と奮起したことで、より組織が活性化しました。中途入社の人材には組織に新しい風を吹かせる力があるので、今後も積極的に採用したいと思っています。

お客さまとの距離の近さが強み。富山発・共創の力を全国へ。

富山本社では「首都圏のノウハウを富山に持ち込むことによる地域貢献」の他に、もう一つビジョンがあります。それは、「富山で培ったノウハウの全国展開」です。

富山ではお客さまとインテックとの距離が非常に近く、共創して新しいビジネスを立ち上げたり、新しいサービスを生み出したりするノウハウが豊富にあります。

60年以上にわたって地元企業や行政とともに仕事をし、お客さまの一番の相談相手として選ばれ続けてきた経験を活かし、創業地だからこそ培うことができた知見を全国へ発信することに力を注いでいくつもりです。

当社は、多様な業界でのシステム導入支援によって培ったこれまでの実績やノウハウに最新テクノロジーを取り入れ、「進化と融合」を進めることを得意としてきました。

これからも富山県内はもちろん、日本全国のお客さまの幅広い経営課題をITで解決するため、社員と心を合わせながら成長を続けていきます。

編集後記

コンサルタント
鹿嶋 衛

株式会社インテックは富山県で創業し、ICT技術の研究・開発からアウトソーシングまでを一貫して提供する、国内最大級の独立系システムインテグレーターです。富山本社が入居する「タワー111(インテックビル)」は、県内で最も高いオフィスビルであり、新しい富山の発展を象徴するランドマークとして地域のみなさんに親しまれています。

インタビューで高橋本部長は、地域への貢献に対する想いに加え、「地方から全国へと事業を展開することで、社員一人ひとりが成長できる」と力強く語っておられました。

全国どこにいても、全国レベルで通用する仕事を通じて自己成長を遂げたいという志の高い候補者にとって、同社は非常に有力な選択肢となります。今後も、そうした方々に向けて積極的にご紹介を進めていきます。

関連情報

株式会社インテック 求人情報

企業TOPインタビュー一覧

ページトップへ戻る