株式会社富山技研
内藤太稀さん(仮名・総務) 29歳
結婚を機に九州から富山へIターン。幅広い仕事ができる環境にモチベーションもアップ!
大学卒業後は自分の故郷・九州に戻り、医療関連企業で働いていた内藤さんは、結婚を機に妻の地元・富山で暮らすこと、そして転職することを決めた。総務としての業務を3年間経験し、もっと自分の仕事の幅を広げたいと思っていたタイミングだったことも大きかった。
そして総務経験を活かしつつ、人事や経理まで広く携われる株式会社富山技研に出会う。「これから会社を改善して、より良くしていきたい」と熱く語る社長の思いも、内藤さんの背中を押した。
「地元も好きだったけれど、富山での生活もすごく楽しい」と話す内藤さん。新天地で仕事もプライベートも充実した毎日を送っている内藤さんのIターン体験談を伺った。
(※本記事の内容は、2022年7月取材時点の情報に基づき構成しています)
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで169日間
転職前
- 業種
- 医療機器・医薬品メーカー
- 職種
- 総務
- 業務内容
- BCP対応、ISO14001、庶務、環境負荷低減対応
転職後
- 業種
- 電子部品の精密金型製作および各種加工
- 職種
- 総務
- 業務内容
- CSR関連、BCP対応、ISO14001、庶務
自分の幅を広げていきたいという希望が中小企業だからこそ叶った。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
富山市にある株式会社富山技研という会社で総務を担当しています。富山技研はスマートフォンをはじめとする電子機構部品の精密金型製作やプレス加工、成形加工などを手掛けていて、国内の大手メーカーなどに部品を提供し、エレクトロニクス産業を支えている会社です。
私は総務課に所属し、CSR監査の対応や安全衛生に関する業務、CO2削減といった環境課題に関わる業務などを担当しています。
入社前のご経歴を教えてください。
大学卒業後は九州にある医療機器・医薬品の会社で働いていました。大学は関東に行きましたが、地元が好きだったので、本社は東京で九州に工場がある会社に入社して、工場に勤務していました。最初の3年は製造現場を経験し、次の3年は異動して総務に従事しました。
転職のきっかけは?
結婚がきっかけですね。当時、妻は東京の会社に勤めていて、離れて暮らすよりは、転職して一緒に住んだ方がお互い良いという話になり、妻の地元の富山に二人で帰ってきました。富山は初めての土地でしたが、住めば都だと思っていて、Iターンに不安はなかったですね。
また、前の会社で総務の仕事をしていましたが、もっと自分の幅を広げたいと感じていたところだったんです。一つの業務を究めることも重要ですが、スキルアップできる環境で働きたいと思っていたタイミングだったことも大きかったです。
転職活動はどのように進めましたか?
大手の転職支援会社やリージョナルキャリア富山(運営会社:株式会社エンリージョン)に登録して、富山に絞って転職活動を開始しました。前職で経験したのは製造と総務でしたが、総務の仕事が好きだったので総務の募集をチェックしていきました。加えて、人事と経理の業務もやってみたかったので、それにも携われる求人を探していきました。
リージョナルキャリア富山のことはまったく知らなかったのですが、妻の友人が利用したことがあるという話を聞いてエントリーしました。すぐにコンサルタントの鹿嶋さんに面談していただいたのですが、富山在住で地域のことに詳しいし、何よりすごく親身になってくれているのが伝わってきて、鹿嶋さんに相談してからは「この人にお世話になりたい」という気持ちになりましたね。
実際の転職活動は、鹿嶋さんから紹介していただいた4社と、他の転職支援会社から紹介された4社を受けました。転職活動を進めていく中で、鹿嶋さんは私の話をしっかり受け止めてくれたあとに、鹿嶋さん自身の経験も踏まえたいろいろなアドバイスをしてくれました。その一つひとつがとても印象に残っていて、本当に鹿嶋さんに出会えてよかったです。
今の会社に決めたポイントは?
まず、自分がやりたいことと、募集内容が一致していたことです。前職で環境負荷の低減活動や、BCP対策、ISO14001に携わっていたので、その経験を活かせると思いましたし、夢中になって仕事ができそうだなと思いました。
面接の時、社長が「現状に満足していないため、いろいろ改善しながら変えていきたい」ということを熱く語っていたシーンもとても印象に残っています。これまで富山技研は地元出身の社員がほとんどだったので、県外から来た人の経験と、これまでの社員の力が合わさった時のシナジー効果に期待しているという話でした。
トップが変革を目指しているというのはすごくいいなと思ったし、面接に同席していた課長も同じ感覚で話していたので、社長の思いがしっかり浸透してる会社だなと感じました。有名大手企業とも取引があり、さまざまな会社と仕事ができるところも魅力的でした。
富山湾の魚のおいしさ、雄大な立山の美しさに感動する富山での日々。
転職していかがですか?
やりたい仕事を任せてもらえて、とてもモチベーション高く過ごせています。今後は人事関係と経理関係の仕事も少しずつ担当するようになっていくので、覚えることは多くて忙しいですが、中小企業はこのように幅広くいろいろな仕事ができるのが魅力だと感じています。
社長が話していたように、私も会社の変革に貢献したい思いが強くあります。転職してきた自分だからこそ気付くことをしっかりと伝え、今後も皆を巻き込みながら、より良い提案をしていこうと思っています。
職場の雰囲気はいかがですか?
職場の雰囲気はすごく良いです。新しい意見や提案をすると、しっかり話を聞いてくれて、まずは認める反応をしてくれる方が多い印象です。人に対して、まずは承認するという文化が社内にあるんだなと感じています。
転職して良かったと思うことは?
まずは、夫婦一緒に暮らせるようになったことがよかったと思います。そして、いろいろな仕事を任せてもらえていることで成長できている感覚があるので、毎日が本当に楽しいです。
困っていることや課題はありますか?
やらなければいけないことが多いので、スピードを上げないと間に合わないですし、そのためには周りを巻き込まないといけないので、人との関わり方が今後は課題になっていくかなと思っています。
学生時代も含めて、私自身はリーダーというより、目標達成のために準備をするサポート的な立場が得意だったのですが、今は自ら主導して取り組む必要があるので、そこは努力していきたいですね。
プライベートでは、富山の友達を作りたいです。学生時代はいろいろなスポーツをやってきたので、何かクラブなどを見つけて入りたいなと思っています。
生活面の変化はありましたか?
妻と一緒に暮らせているのが一番大きな変化で、楽しく過ごせています。富山県に来て感じたのは、食べ物、特に富山湾で獲れた魚は本当においしいと思いますね。
あと、個人的に立山がすごく好きです。普段の生活の中で、こんなにきれいな山をいつも見ることができるなんて、すごく感動しましたね。地元にはこういう山はないので、本当にすごい。毎日、立山連峰を眺めながら出勤しています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
今回の経験で私が感じたのは、大手だけでなく、地元に詳しい転職支援会社から情報を得ることがすごく大事だなと思いました。私の場合は、鹿嶋さんに出会えたことが成功ポイントだったと思っています。
あとは、私はコロナ禍での転職活動で、ほぼオンライン面接だったのですが、やはり直接会社に足を運んで現地を見ることも大切だなと感じました。富山技研は最終面接の時に訪問できて、会社の雰囲気が分かり、感覚で伝わるものもありました。すべてオンラインで面接が終了した企業に対しては不安を覚えたので、そうした不安を取り除く作業はすごく大事だと思います。