転職成功者インタビュー

株式会社カターレ富山
保科健太さん(営業) 31歳

富山への転居を機に「サッカーチームで働く」という子どもの頃からの夢が叶った。

茨城県出身の保科さんは、前職の会社にリモートワークで勤めながら、妻の出身地である富山へIターンした。しかし、富山で暮らしはじめてみると、地方に居ながら東京の会社の仕事をしていることが「自分が求めているものとは何かが違う」と感じ始めたという。

そして富山での転職を決意すると、驚くほど絶妙なタイミングで、子どものころからの夢だったプロサッカーチームの求人に巡り会い、採用が決定。

「自分の場合は、本当に運が良かったとしか言いようがない」と振り返る保科さんだが、その運を引き寄せたのは、彼自身の決断と行動だ。サッカーを通して地域を盛り上げていく、という目標に向かって歩みだした保科さんの転職ストーリーを紹介しよう。

※本記事の内容は、2023年3月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで161日間

転職前

業種
IT・システム
職種
営業
業務内容
アプリを活用した地域通貨や健康ポイントの営業ならびにプロダクトのマネジメント

転職後

業種
プロサッカークラブ
職種
営業
業務内容
スポンサー営業

妻の故郷へのIターンで、改めて自分がやりたいことに気がついた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

カターレ富山は富山県をホームタウンとしているJリーグ加盟のプロサッカークラブで、現在はJ3リーグにいて、J2復帰を目指して頑張っているところです。私は営業部に配属されていて、主な仕事はスポンサーを集めることです。

また、富山で試合が行われる前には、選手や我々営業スタッフが街頭でチラシ配りをして来場を呼び掛けたり、「街中にカターレ富山のポスターを貼ろう」という企画を立てて、営業スタッフがボランティアの皆さんと一緒にお店を回って、ポスターを貼ってもらうといったPR活動も行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

高校卒業後、大学、大学院まで進みました。専攻は体育学で、その中でも健康増進学が専門。介護予防や減量支援などの研究をしていました。それもあって、人の健康に関わることを軸にした仕事をしたいと思っていました。卒業後は大学の附属病院に就職し、トレーナーとして生活習慣病患者への運動指導を担当していました。

その後、都内にあるIT系企業に転職。「歩いたら〇〇ポイント当たる・貯まる」といった内容の自治体向け健康アプリを開発していて、その営業や運用に携わっていました。自分で意見を出しながら、自治体と一緒に事業を作っていくという仕事をやりたいと思っていたので、やりがいを感じながら働いていました。

転職のきっかけは?

私は茨城県出身ですが、富山県出身の妻には、いつか自分の家族の近くで暮らしたいという気持ちがあったんですね。もし子どもが生まれたら、子育てをするのも富山の方がいいということになって、2022年4月に富山へ引っ越しました。

私の会社はリモートワークがOKだったので、そのまま仕事を続けていました。しかし、せっかく富山に引っ越してきたのに東京の会社の仕事を続けている状況に違和感を感じ始めてきました。

本来は地域に入っていって一緒に盛り上げたり、そこで健康づくりに携わっていくことを望んでいたので、やりたいことと乖離しているなと感じるようになりました。それならば富山で次の仕事を探そうと思いました。

転職活動はどのように進めましたか?

実は富山に引っ越す前のタイミングで、「富山の会社も見てみようかな」くらいの軽い気持ちで転職サイトに登録をしていて、それを見たリージョナルキャリア富山のコンサルタントの小林さんから声をかけていただきました。

子どものころからサッカーチームで働きたいという夢を持っていたので、カターレ富山の話もしたのですが、その時点では募集がありませんでしたし、自分もまだ仕事に不満があったわけでもなかったので、「今後機会があったらよろしくお願いします」という感じで終わりました。

それから半月後、やっぱり転職しようと決意して、改めて小林さんに相談しました。すると「カターレ富山が募集している」という話で、応募してみたら順調に話が進み、内定を貰えました。

すごいタイミングでしたし、上手くいきすぎて自分でも驚きました。小林さんからは毎回ポジティブな声がけをいただいて、迷っていることに対しても的確なアドバイスをもらえてありがたかったです。職務経歴書を作るときにも、小林さんの添削がすごく助かりました。

地域に根差し、サッカーチームの力で街を盛り上げていきたい。

今の会社に決めたポイントは?

地域と共に歩んでいこうというカターレ富山が目指すものと、自分のやりたいことがマッチしていたということが一番の理由です。最初の面接は社長室長だったのですが、カターレ富山のビジョンや、単純に試合の勝ち負けだけでなく、地域に根付いて街を盛り上げていきたいといった思いを熱く語っていたのを聞いて、このクラブで間違いないと思いました。

転職していかがですか?

営業で県内のあちこちを回るようになって、富山のこともずいぶん詳しくなりました。ただ、まだ入社して日が浅いこともあり、クラブについての深い話が全然できていないなと思っています。

お客さまのところに行くと、「カターレ、最近頑張っているね」とか、「街のあちこちでカターレを見かけるようになったね」「新聞で取り組みを見たよ」といったお声をいただくのが嬉しいですし、励みになります。

これからの目標は?

ひとつはチームとして掲げているJ2復帰を、営業としてサポートしていくことです。もうひとつは、元々やりたかったことなのですが、サッカーチームの力を使って街を盛り上げていきたいです。

例えば、私は東京にいたとき社会人チームでサッカーをやっていたのですが、聴覚障がいの人と健常者が一緒にプレーするチームだったんですね。いままでの人生で触れ合ったことがなかった障がいを持った人と一緒にサッカーをすることで、「特別何も変わらない」ことを知り、同じスポーツを純粋に楽しむことができました。

そういう機会を持てるのが、スポーツの魅力だなと感じますね。今後、カターレを通して、そのようなスポーツの魅力を感じられる活動ができたら面白いと思うし、よりよい社会を作っていくことに繋がることをしたい。いつか、そういう取り組みを実現できるように頑張っていきたいと思っています。

生活面の変化はありましたか?

大きく変わったのは、車を運転するようになったこと。今までは車を使わず暮らしていて、運転もあまり得意ではなかったので、最初は四苦八苦しましたが、ようやく慣れました。

生活自体は市の中心部に住んでいることもあって、とても便利です。個人的には銭湯や温泉が大好きなので、休みの日には出かけますね。富山には「サウナの聖地」と呼ばれている施設があって、そこに行くのも楽しみにしています。

子どもが生まれる時は、妻が産休に入るまで職場の人たちがとても気遣ってくれて、富山の人の優しさに感激していましたね。私が富山で転職をして、子どもが生まれ、家を買いました。ほんの数カ月間で人生の大イベントが次々起きていて、自分でも情報量が多いなと思いながら過ごしています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分の場合、転職が上手くいくかどうかさっぱり分からなかったけれど、応募してみたら採用されました。ですから、自分がやりたいと思ったことに関しては、ダメで元々の精神で飛び込んでみるといいのかなと思います。

その中で自分に足りないものがあったときは、私が小林さんにサポートしてもらったように、コンサルタントの力を借りながら進んでいけばいいと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
小林 洋平

初回面談でお話をうかがった時は、まだ富山への移住前だったため、選択肢の一つとして転職をお考えでしたが、実際に移住した後は地域との繋がりを非常に渇望されているご様子でした。

保科さんから再度ご相談いただいたタイミングは、カターレ富山社から求人をお預かりした直後だったので、私自身、タイミングの絶妙さに驚いたことを覚えています。これからも保科さんのご活躍、そしてカターレ富山のさらなる躍進を心からお祈りしています。

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