富山県の特色
富山県の基本情報
面積
4,247.54k㎡
2023年12月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より
人口
1,017,000人
2024年3月公表/
総務省統計局「日本の統計2024」より
人口密度
239.43人/k㎡
小数第三位以下四捨五入
富山県の紹介・特徴
富山県は南北にのびる日本列島の中心、本州中央の日本海側に位置しています。三方を北アルプス立山連峰など急峻な山岳地帯に囲まれ、深い湾を抱くように大きく平野が広がる、まとまりのよい地形をしています。
人の手が加わらない天然の林野が残る比率(植生自然度比率)は本州一という、美しく豊かな自然環境に恵まれており、四季の移り変わりが鮮明で、多種多様な動植物が見られます。
また、天然の巨大ダムともいえる山々から生まれる豊富で美しい水は、飲用のみならず水力発電、各種用水など多目的に利用されており、暮らしや産業を支える重要な資源になっています。
日本有数の豊かな自然と食に囲まれた富山県。北陸新幹線が開業し、東京から最短2時間8分でアクセスできるようになり、地方移住の有力な選択肢としてあらためて注目され始めています。
富山県の
産業・仕事について
産業構造
産業大分類 | 企業数(社) | 割合 |
---|---|---|
卸売業、小売業 | 7,660 | 21.6% |
建設業 | 4,844 | 13.7% |
製造業 | 3,806 | 10.7% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 3,503 | 9.9% |
宿泊業、飲食サービス業 | 3,457 | 9.8% |
サービス業(他に分類されないもの) | 3,142 | 8.9% |
医療、福祉 | 2,546 | 7.2% |
不動産業、物品賃貸業 | 1,806 | 5.1% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 1,613 | 4.6% |
教育、学習支援業 | 962 | 2.7% |
農業、林業 | 710 | 2.0% |
運輸業、郵便業 | 580 | 1.6% |
金融業、保険業 | 313 | 0.9% |
情報通信業 | 277 | 0.8% |
複合サービス事業 | 93 | 0.3% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 43 | 0.1% |
漁業 | 38 | 0.1% |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 28 | 0.1% |
合計 | 35,421 | 100.0% |
(総務省統計局「経済センサス」より)
産業の特徴
富山県は北陸三県の中では“工業県”と言われています。「富山の薬売り」で知られる医薬品関連の製造業をはじめ、化学や金属関連、機械関連、エレクトロニクスなど、幅広いメーカーや地場商社が特徴ある事業を展開しています。
産業別にみると、第一次産業は0.9%と全国並みですが、第二次産業は全国平均(25.7%)より高い36.8%、第三次産業は全国平均(73.4%)よりも低い62.2%です。なお、第二次、第三次産業の割合は、北陸3県の中では最も高くなっています。
また、富山県の令和元年度の県内総生産(名目)は約4兆9,102憶円、県民所得は3兆4,596億円、一人当り県民所得は3,316千円となっています。
※参照:内閣府「県民経済計算(令和元年度)」、富山県「令和元年度 富山県民経済計算の概要」
有効求人倍率・平均年収
有効求人倍率 (2024年9月/厚生労働省 「一般職業紹介状況」より) |
1.36倍 |
---|---|
平均年収(男女計) (2024年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額) |
32歳/450.5万円 |
37歳/478.7万円 | |
42歳/505.0万円 | |
47歳/518.1万円 |
上場企業一覧(証券コード順)
社名 | 本社所在地 | 業種 | 市場 |
---|---|---|---|
北陸電気工事株式会社 |
富山県富山市 |
建設業 |
プライム |
黒谷株式会社 |
富山県射水市 |
卸売業 |
スタンダード |
日本製麻株式会社 |
富山県砺波市 |
卸売業 |
スタンダード |
川田テクノロジーズ株式会社 |
富山県南砺市 |
金属製品 |
プライム |
朝日印刷株式会社 |
富山県富山市 |
パルプ・紙 |
スタンダード |
株式会社タカギセイコー |
富山県高岡市 |
化学 |
スタンダード |
日医工株式会社 |
富山県富山市 |
医薬品 |
プライム |
ダイト株式会社 |
富山県富山市 |
医薬品 |
プライム |
エヌアイシ・オートテック株式会社 |
富山県富山市 |
非鉄金属 |
スタンダード |
株式会社CKサンエツ |
富山県高岡市 |
非鉄金属 |
プライム |
三協立山株式会社 |
富山県高岡市 |
金属製品 |
プライム |
株式会社シキノハイテック |
富山県魚津市 |
電気機器 |
スタンダード |
コーセル株式会社 |
富山県富山市 |
電気機器 |
プライム |
株式会社日本抵抗器製作所 |
富山県南砺市 |
電気機器 |
スタンダード |
北陸電気工業株式会社 |
富山県富山市 |
電気機器 |
プライム |
株式会社富山第一銀行 |
富山県富山市 |
銀行業 |
プライム |
田中精密工業株式会社 |
富山県富山市 |
輸送用機器 |
スタンダード |
アルビス株式会社 |
富山県射水市 |
小売業 |
プライム |
三光合成株式会社 |
富山県南砺市 |
化学 |
プライム |
大建工業株式会社 |
富山県南砺市 |
その他製品 |
プライム |
株式会社ゴールドウイン |
富山県小矢部市 |
繊維製品 |
プライム |
株式会社富山銀行 |
富山県高岡市 |
銀行業 |
スタンダード |
株式会社ほくほくフィナンシャルグループ |
富山県富山市 |
銀行業 |
プライム |
トナミホールディングス株式会社 |
富山県高岡市 |
陸運業 |
プライム |
伏木海陸運送株式会社 |
富山県高岡市 |
倉庫・運輸関連業 |
スタンダード |
株式会社アイドママーケティングコミュニケーション |
富山県富山市 |
情報・通信業 |
スタンダード |
北陸電力株式会社 |
富山県富山市 |
電気・ガス業 |
プライム |
※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。
転職市況サマリー
富山県は、医薬品、金属機械、化学、繊維、ITなど、多様な産業が集積しており、技術力やデザイン力で世界に先駆けるトップ企業やニッチトップ企業が多く存在することが特徴です。
日本海側では屈指のものづくり県であり、高い有効求人倍率に加えて、正規雇用者の割合が70.2%と、全国平均(66.0%)よりも高い水準です。半導体やEVに関連する業績好調な企業を中心に、エンジニアや管理部門などで積極的な採用が行われている企業が多く見られます。
また、中小のオーナー企業においては、事業承継や世代交代のタイミングで優秀な幹部人材を採用することにより、会社や事業をステップアップさせることを目指しています。そのため、首都圏などで活躍するハイキャリア人材が、そのターゲットとなっています。
※参照:総務省「令和2年国勢調査」
富山県の暮らしについて
家賃相場(月平均/円)
1R(20~29㎡) | 37,855 |
---|---|
1LDK(40~49㎡) | 44,238 |
2LDK(50~59㎡) | 46,141 |
3LDK(60~69㎡) | 49,904 |
(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査)
地価(坪単価平均/円)
1 | 富山市 | 225,550 |
---|---|---|
2 | 魚津市 | 136,462 |
3 | 高岡市 | 134,622 |
4 | 砺波市 | 119,779 |
5 | 黒部市 | 109,476 |
(2023年3月公表/国土交通省「地価公示」より)
ライフスタイル
富山県は快適な生活環境が整っている、全国有数の県と言われています。地震の発生や台風の襲来が少なく、豪雪地帯ではありますが、平野部では比較的降雪が少なく、市街地には融雪装置も整備されています。
さらに出火率(人口1万人あたりの出火件数)は1.6件と、平成3年以降連続して全国最小となっており、災害の少ない安心・安全な地域と言えます。
物価や地価が安いことから、平成30年の持ち家比率は全国2位の76.8%で、1住宅あたりの延べ面積は143.57平方メートル(全国1位)で、住居面積も広い傾向にあります。1世帯あたりの乗用自家用車保有台数は1.652台で全国2位となり、車社会でもあります。
また、豊かな自然に囲まれた富山県は、海・山の幸が共に豊富で、特に漁場から港までの距離が近い富山湾は「天然のいけす」とも呼ばれており、美味しくて新鮮な海産物を年間通して楽しむことができます。
※参照:総務省消防庁「令和3年度版消防白書」、総務省「平成30年住宅・土地統計調査」、一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家用乗用車の世帯普及台数」
通勤方法・時間
通勤では主に自家用車が利用されており、ドア・トゥ・ドアで10~50分程度が一般的。事業所に駐車場があるケースも多く見られます。しかし、デメリットとして渋滞や事故の発生も多くなっており、行政は公共交通機関の整備に積極的に取り組んでいます。
また、富山市では2006年にLRT(次世代型路面電車システム)を導入しました。これにより、富山駅と終点の南富山間では、日中3~5分間隔で運行し、時刻表を気にせず移動が可能になりました。それ以外の区間では、路線バスや道路環境の整備が進んでいます。
自治体による暮らしの支援
県および各市町村では、住宅取得支援をはじめとした支援施策が用意されています。例えば、「富山市まちなか住宅取得支援事業」では、まちなか居住などの要件を満たせば、ローン借入額の3%(上限50万円)の補助を受けることができます。
そのほか、富山県移住・定住促進サイト『くらしたい国、富山』では、移住に関するさまざまな情報や、各自治体の支援制度が掲載されています。
富山県の子育て・教育について
幼稚園・保育園数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 11 | 19 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
保育所 | 112 | 48 |
幼保連携型認定こども園 | 11 | 116 |
保育所型認定こども園 | 1 | 9 |
(2023年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)
子育てのしやすさ
富山県はほぼすべての市町村において保育園の待機児童数がゼロといわれており、延長保育や病児保育に対応した施設も多くあります。
小学生以上は学童保育や児童クラブなども充実しており、共稼ぎ世帯が多い理由の一つにもなっています。
学校数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
小学校数 | 177 | 1 |
中学校数 | 75 | 1 |
高校数(通信教育を含む) | 39 | 10 |
大学数 | 2 | 3 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
教育環境
全国有数の教育県として名をはせており、全国学力調査では毎年上位にランキングされています。高校進学率も常に全国トップレベルで、小学校から高校まで、公立学校でも充実した教育環境が整っており、有名難関大学合格者を毎年安定して輩出している公立進学校も多数あります。
大学は国立の富山大学をはじめ5校を擁しますが、関西圏・首都圏へのアクセスが良好なこともあり、6~8割が県外の大学に進学しています。
自治体による子育て・教育の支援
県内の各市町村には保育料軽減、こども医療費助成、不妊治療支援、ひとり親家庭支援、奨学金支援など、多数の手厚い支援施策が用意されており、移住者も利用できます。
例えば医療費支援では、すべての自治体で所得制限なく、子どもの医療費助成制度を導入しています(内容は自治体によって異なります)。また保育料軽減策もあり、すべての自治体で第2子もしくは第3子の無償化を実現しています。
※参照:富山県「子育てネッ!とやま」
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